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不動産業界にもテックの影響が出始めてきた
不動産テックとは不動産とテクノロジーを掛け合わせた意味です。
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大手ワンルームマンションデベロッパーのプレサンスコーポレーションが先日、2020年3月期第2四半期(19年4月-9月)連結決算を発表しました。
参照:kabutan
決算結果は下記の通りです。
- 売上高:前年同期比3.3%増の1,253.83億円
- 営業利益が:8.2%減の236.69億円
- 経常利益:同8.5%減の233.98億円
親会社株主に帰属する四半期純利益が同10.0%減の156.60億円
計画比では、売上高が2.7%増、営業利益が15.5%増、経常利益が17.4%増、親会社株主に帰属する四半期純利益が14.7%増となり、いずれも計画を上回る順調な進捗となった。
売上が好調な理由は大きく2つ
- 不動産テックを活用した投資用不動産情報の総合サイト「ブライト」のサービスを開始
- ファミリーマンション「プレサンスロジェ シリーズ」、ワンルームマンション「プレサンスシリーズの販売が順調
不動産テックを活用した投資用不動産情報の総合サイト「ブライト」のサービスを開始
プレサンスコーポレーションは2019年4月より、不動産テックを活用した投資不動産情報の総合サイト「ブライト」のサービスを開始しました。
ブライトの由来は、プレサンスコーポレーションの企業理念「一隅を照らす」から「照らす」を意味する”Bright”と「人工知能」を意味する”AI”を掛け合わせた新しい言葉のようです。
また、総合サイトとして様々なサービスを展開しています。
・プレサンスブライト ラボ
・プレサンスブライト シミュレーター
・プレサンスブライト アライバル
・プレサンスブライト オーナーアプリ
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・プレサンスブライト ラボ
投資全般に関わる情報の他、不動産市況、金融市況、経済市況など専門性の高い情報をニュースやコラムで提供しています。
・プレサンスブライト シミュレーター
約6,000万件の不動産取引に関するビッグデータと当社の豊富な取引実績をもとに、AIが客観性の高い収支を想定する不動産投資シュミレーションを行います。
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・プレサンスブライト アライバル
AIがお客様のニーズを学習し、プレサンスが提供する投資用の新築マンションの最新情報をタイムリーにご紹介するウェブサイトです。
・プレサンスブライト オーナーアプリ
購入物件の入居状況や契約内容の確認ができるアプリです。管理会社とチャットでコミュニケーションも取れます。
大きく4つのサービスを展開していて、なんと2019年4月から始動しわずか半年あまりで新築15件、中古77件の受注を獲得したそうです!また、会員数の順調な増加に伴い、継続的に受注を積み上げられると予想されています。
以前、ご紹介した「GAテクノロジーズ」や「ランドネット」にも同じことが言えますが、テックを使っている会社の業績が伸び出しています。特にデータ量が多く、シミュレーションしやすいワンルームとの相性が抜群です!


ファミリーマンション「プレサンスロジェ シリーズ」、ワンルームマンション「プレサンスシリーズの販売が順調
昨今のシェアハウス問題以降、金融機関の締め付けで特に1棟物件の融資に影響がでていますが、まだ比較的価格が手ごろなワンルーム投資は融資の影響も少なく、売上げが好調のようです。
また、金融庁が発表した「年金2000万円不足問題」の発言によって、年金対策としてワンルームマンションが再注目されています。
先日、保険会社の担当者に聞いたところ「年金問題対策ネタ」で不動産会社とコラボセミナーをしたところ300人規模のセミナー会場がすぐに満席になったほど、かなり人気だったことからもわかるように皆様、年金に少なからず不安があるのでしょう。
日本全体、やはり年金問題や少子高齢化社会など様々な問題を抱えています。
有名な本ですが、「ライフシフト」という本があります。これからの世界(特に日本)は人生100年時代に突入し、働き方、学び方、結婚、子育て、人生のすべてが変わると予想されています。
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まとめ
- 金融庁の年金2000万不足発言とシェアハウス(スルガ銀行)問題の影響でワンルームマンション投資に注目されている
- 他のワンルーム業者と差別化するために、不動産テックを取り入れた結果、半年で新築15件、中古77件の受注獲得した
プレサンスコーポレーションの成功事例から今後よりたくさんの不動産会社からAIを活用したサービスが発表されると思いますので、不動産投資家も是非動向を注目しましょう!